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冠動脈解析室 虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)の治療においてカテーテルによる治療、つまり風船療法(PTCA)は重要な役割を占めています。このカテーテルによる治療を研究・開発するためには治療効果の客観的な解析が必要です。最近では医学の研究は一つの病院のみで行うのではなく何人もの医師が協力して、幾つかの病院で連携をもって実施するのが普通です。この時に冠動脈の治療効果の評価を各病院でバラバラに行うのではなく、一箇所に集めて集中的に評価するのが良いとされます。 小倉記念病院では、このために冠動脈解析室を設けています。院内では「コアラボ」と呼ばれています。「コア」とは核という意味で、数多くの他の病院で実施された冠動脈造影のフィルムが集められる中心であることを示します。「ラボ」は研究・解析室という意味です。 それでは小倉記念病院の冠動脈解析室「コアラボ」を紅林技師に語ってもらいましょう。 ![]() 冠動脈解析室の紅林技師(手前)と堀口技師(奥) "リリーーン" 「コアラボの紅林です」・・・・「??」 "コアラボってなぁーに?" "どこにあるの?" "どんなお仕事なの?" こういう質問をよくされます。コアラボとはCore Laboratoryのことです。つまり身体のCore=心臓に関する研究室といってもよいでしょうか? コアラボは主として、冠動脈の解析を行っております。それ故、冠動脈解析室とも呼ばれております。場所は循環器のカンファレンスの隣にあります。小さな部屋で常時2名で仕事をしております。冠動脈解析室というと大変堅いイメージを抱くと思いますが、それほどではありません。しかし、非常な根気と、深い知識と、素直な気持ちが要求されます。 仕事の内容を簡単にご説明いたしましょう。カテ室で患者様が治療をされます。その時に治療過程をシネフィルムに撮影されます。そのフィルムを用いて治療前、治療後、そして6ヶ月後、時には1年後、2年後、3年後と血管(冠動脈)の状態を計測します。同時に病変の形態も観察します。これだけのことなのですが、これがなかなか大変で1人の患者様のデータを解析するのに早くて2?3時間、1日かかる場合もあります。 新しい治療器具(例えばステント)が開発されたり、お薬の効果を評価する時に多くの患者様のご協力を得て治験が開始されます。その治験に関係する仕事が沢山まわってきます。治験に参加した日本中の施設から集められたシネフィルムを数十本ずつ小分けして、一定の曜日に送って来ます。それを計測して返却します。もちろん、この時、ドクターのチェックが入ります。 ここ3年で計測したシネフィルムは数千にもなります。ある治験では百余り施設が参加し700症例を超えるシネフィルムを計測したものもありました。大変な仕事でありますが新しいお薬が厚生省から認可されるか、されないかを思うと非常に大きな責任を感ずると共に仕事に喜びも感じます。 いま、コアラボは計測だけでなく患者様の所へ行き、お薬の説明や治験の目的を説明するという治験コーディネーターの仕事も一部しております。今後は他にも仕事の内容が増えていくかと思いますが、何にしましても患者様のご協力があってのことですので、これからも患者様のためにコアラボは頑張ってまいります。 |
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