胸の痛みは心臓病の患者さんで最もよくある症状です。代表的な病気は狭心症と心筋梗塞です。胸の真ん中からみぞおち、時に首から喉にかけての締めつけられるような痛みです。単に痛むだけでなく死の恐怖感を伴うことも特徴です。狭心症の胸痛は普通数分でおさまりますが、心筋梗塞では痛みの程度も強く長く続きます。
日常の活動や労作で大きく肩で息をするようになったり、悪化すると安静にしていても息苦しくなります。寝ているよりも座ったり、立っているほうが楽になることがあります。心不全による場合がほとんどです。心不全とは心臓がポンプとして充分に血液を送り出せなくなった状態です。心臓だけでなく肺の病気でも同じような症状がみられることがあります。
普通、私たちは自分の心臓の鼓動を自覚しませんが、それがはっきりと解ることです。突然脈拍数がふえておさまらない、脈が時々抜ける、強く打つなどと感じます。不整脈が疑われます。不整脈にも多くのタイプと分類があります。
むくみのことを正しくは浮腫といいます。心臓が送り出した血液は再び心臓にかえってくるわけですが、心臓が弱り心拍出量が減少すると、この血液を送り出しきれず水分が体内に溜まってしまいます。これが浮腫の原因です。足の甲や、すねがむくみ腫れてきます。靴がきつくなる、靴下のあとが残るなどで気付くことが多いようです。軽い程度のむくみは正常でもみられます。心臓病が原因の浮腫は下半身に強くでます。一方、腎臓が悪い場合には顔やまぶたが腫れやすくなります。浮腫を引き起こす心臓の病気としては心不全が考えられます。
目の前が真っ暗になり気を失ったり、ふらふらしたりします。このような症状をおこす心臓病は不整脈でも脈が遅くなるタイプのものです。代表は房室ブロックです。
無症候性心筋虚血といいあまり胸痛など症状のない病気があります。心筋虚血とは狭心症と心筋梗塞のことです。なかなか症状があらわれず、心臓が最終的に働かなくなってはじめて重大な命にかかわるような心不全で発症することがあります。
背中を斬られたような激烈ないたみが突然発生します。大動脈解離が考えられます。大動脈とは心臓が血液を送り出す一番根本の太い血管で、その血管壁が突然裂ける病気です。死亡率の高い危険な病気です。